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日本人唯一のアウシュビッツ公式日本語ガイド

アウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所を訪れた時、私たちの前に立ち、静かに語り始めたのは、日本人唯一の公認ガイドである中谷剛さんでした。感情に流されることなく、淡々と事実を積み重ねていくその語りは、かえって言葉の重みを強く感じ、心に迫ってきました。中谷さんのガイドを通じて見えてきたのは単なる「歴史の悲劇」ではなく、私たち自身に突きつけられる問いでした。案内中に何度も「最大のテーマ」という言葉を使い私たちが考えるべき問い、次世代に繋いでいかなければいけないことをわかりやすく伝えてくださりました。このページではそんな中谷さんの活動と、アウシュビッツでの学びの時間について実体験を元に紹介させていたただきます。

目次

目次

・経歴とプロフィール

・中谷さんのここがすごい!

・実際にガイドを受けて感じたこと

・どうやったらガイドを受けられる?

・ポーランドをアウシュビッツだけだと思っている人へ

・このページを通して伝えたいこと

中谷剛さんの経歴とプロフィール

名前 中谷剛(なかたに たけし)

年齢 1966年 (59歳)

職業 翻訳家 ガイド

著書 『アウシュビッツ博物館案内』(2012) 

   『ホロコーストを次世代に伝えるーアウシュビッツミュージアムのガイドとして』

                                   (2007)

神戸市生まれ。小学生の時足利市に移住し佐野高校で学ぶ。京都産業大学を卒業後、3年間の会社員生活を経て1997年にポーランドの国家試験に合格した。その後国立アウシュビッツ=ビルケナウ博物館日本人初の公認ガイドとなり、今に至る。

中谷さんのここがすごい!アウシュビッツを案内ガイドできるのは日本人でたった一人!!

1、アウシュビッツで唯一の日本人公認ガイド

・公式ガイド資格を持つ日本人は中谷さんただ一人、1997年に認定されてから長年にわたり日本語で案内を続けている。

2、歴史を「伝える」だけでなく「考えさせる」

・単なる説明だけではなく、「なぜこんなことが起きたのか」「自分だったらどうしたか」と言う視点で訪問者に深く問いかけるガイド

・実際自分がガイドをうけた時も間をたくさんとってくださり問いに対して深く考えることができた

3、日本と世界の歴史を繋げる教育視点を持っている

・ホロコーストの歴史だけでなく、戦争や差別問題と結びつけて解説し、若者にとって身近な問題であることを伝えている。

・ガイドを受けた時のことを思い出すとこの頃日本では何が起きていたのかということを常に説明してくださりスッと入ってきた。

4、数千人以上を案内してきた実績

・これまで学校団体や旅行者など、数千人以上にアウシュビッツを案内してきた経験を持つ。参加者の中には私のように人生観が変わったと語る人も少なくない。

どうやったら中谷さんのガイドを受けられるの?

まずは大前提として中谷さんのガイドツアーは大人気です。旅程が決まれば早めにアポを取る必要があります。アポを取る方法ですが公式ホームページなどというものはなく、直接メールを送るというのが主流です。希望日をいくつか作って連絡するようにしましょう!

ポーランドはアウシュビッツだけじゃない!!

アウシュビッツを見てみたいけど、アウシュビッツのためだけにポーランドにいくのはな…そう思っている人もいるのではないでしょうか!そんな人のためにアウシュビッツ以外のポーランドの魅力を少し紹介します。

1、クラクフ

・アウシュビッツの最寄りの都市で、かつてのポーランド王国の首都。

・世界遺産にも登録されている旧市街は、石畳の道や教会が美しく、ヨーロッパ屈指の保存状態がいい街並み。

2、ワルシャワ

・第二次世界大戦で壊滅的な被害を受けながら、旧市街を市民たちが手作業で復元した歴史ある街。

・ポーランドの政治、文化、ビジネスの中心になっている

3、食文化

・ピエロギ(餃子のようなもの)、ウインナー、ビゴス(煮込み料理)が有名。

・実体験としては全ての料理に少し癖のある香辛料が使われていて酸味を感じたがどれも美味しかった。

4、あたたかい人々

・日本に対して興味がある人がみんな多くとても優しかった!

・中には日本語が通じる人もちらほら…

実際行ってみての感想としてはとにかく街が綺麗!!これぞヨーロッパという街並みに圧倒されました。親切な人が多く向こうから話しかけてくれる時も多くありました。日本人がいくべき国はポーランドだと言えるでしょう!!!

このページを通して伝えたいこと

このページを通して伝えたいのは、アウシュビッツ唯一の日本人公認ガイドとして活動する中谷剛さんの存在の大きさです。彼の案内は感情に流されず事実を積み重ねながら、訪問者に「自分だったらどうするか」という深い問いを投げかけます。アウシュビッツは単なる観光地ではなく、人類の過ちと向き合い、平和や人権について考える学びの場です。実際に現地に行き、中谷さんのガイドと合わせて見る光景、展示品は教科書だけでは得られない理解を与えてくれます。また、ポーランドにはクラクフやワルシャワなど歴史と文化の魅力も多くあります。悲劇と再生の物語を持つ国で学ぶことは、未来をより良くすることに繋がります。

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