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ポルトガル世界遺産のまち 〜シントラの魅力4選〜

旅に役立つおまけ情報も満載!

今回は、ポルトガルにある「おとぎ話のような街“シントラ”」について徹底解説!

ヨーロッパ旅行で美しい景色に出会いたいけれど、行き先に迷っている。

そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

そんなあなたにぜひおすすめしたいのが、ポルトガルの「シントラ」です。

シントラは、世界遺産を巡る旅を楽しみたい方や、ヨーロッパの歴史・建築に興味がある方はもちろん、非日常の絶景や写真映えスポットを求める方にもおすすめの街です。

あなたも、シントラの魅力を覗いてみませんか?

目次

ペーナ宮殿

歴史と色彩が織りなす ーペーナ宮殿の「おとぎ話」の世界へー

歴史的価値と芸術性、そして自然の美しさが一体となった唯一無二の遺産であるペーナ宮殿。

「本当にこんな場所が実在するの?」と思ってしまうほどの幻想的な景観は、現地でしか味わえない感動をもたらしてくれます!

そもそもペーナ宮殿とは?

ペーナ宮殿は、ポルトガル・シントラの丘の上にそびえる19世紀の宮殿です。ユネスコ世界遺産「シントラの文化的景観」の一部として登録されており、ポルトガルを代表する観光名所のひとつです。

ペーナ宮殿の歴史について

1840年代、ポルトガル王フェルナンド2世によりペーナ宮殿の建設が始まりました。ゴシック、ムーア、ルネサンスなど多様な建築様式が融合した独自のデザインは、ヨーロッパのロマン主義建築の最高傑作と評価されています。

おすすめスポット・ここが見どころ!

  • カラフルな宮殿の外観
  • クイーンズテラス
  • トリトンの門
  • アーチの中庭
  • 宮殿内部の部屋(アラブの間・王室居室)

アクセスと基本情報

○開園時間

  • 庭園:9:00~19:00(最終入園18:00)
  • 宮殿内部:9:30~18:30(最終入場18:00)
  •  ※休館日:12月25日、1月1日

○チケット料金(2025年現在)

【宮殿+庭園】

•大人(18〜64歳):€20

•子ども(6〜17歳)・シニア(65歳以上):€18

•ファミリー(大人2+子ども2):€65

○ アクセス

•リスボンから電車で約40分(シントラ駅下車)

•駅から434番バスで約15分

公式サイト:https://www.parquesdesintra.pt/en/plan-your-visit/tickets-palace-of-pena/

ペーナ宮殿は、カラフルで幻想的な建築に心をときめかせたい方や、非日常の景色を楽しみたい方におすすめの素敵なスポットです。

まるで絵本の世界に入り込んだような体験ができるシントラを代表する名所に、あなたも癒されてみては?

ムーアの城跡

ムーアの城跡とは?

シントラ山脈の峰のひとつに、まるで時を超えてそびえるように孤高の姿を見せるムーア人の城。その起源は10世紀、イベリア半島がムーア人の支配下にあった時代に築かれた要塞にあります。

この城の象徴ともいえる城壁は、花崗岩のブロックで組まれた蛇のように曲がりくねりながら、岩や断崖を繋ぐように山肌を這っています。

城壁の上を歩くと、シントラの街並み、ペーナ宮殿、そしてその奥に広がる丘の緑と大西洋の青が織りなす、息をのむような絶景が眼下に広がります。

チケットについて

大人(18~64歳):12€(約2,040円)

子ども・青少年(6~17歳):10€(約1,700円)

シニア(65歳以上):10€(約1,700円)

ファミリーチケット(大人2名+子ども2名):33€(約5,610円)

※オンラインでチケットを購入すると15%割引になります。

※1€=170円換算で計算しています。

アクセス方法

バスで行くなら?

◎リスボンからシントラへは、ポルトガル国鉄(CP)のシントラ線

 出発駅:オリエンテ駅、ロシオ駅、エントレカンポス駅。

◎シントラ駅からムーアの城跡へは、スコットアーバン社の434番バス

車で行くなら?

•IC19号線(リスボン方面から)

•IC30号線(マフラ方面から)

•EN9号線(カスカイス方面から、A5経由)

この遺跡への一般車両による直接の乗り入れは認められていません。徒歩ルートまたは公共交通機関の利用をおすすめします。自家用車の場合は、シントラ旧市街または周辺の駐車場を利用できます。

徒歩で行くなら?

整備されたハイキングコースがあります。

•出発地点:サン・ペドロ・デ・シントラ「インフォ・パルケス・デ・シントラ」

•距離:1,770メートル

•所要時間:約1時間

シントラ王立宮殿

シントラ宮殿(国立宮殿)は、リスボン近郊のシントラ中心部に位置するポルトガル最古の王宮であり、国の歴史を見守ってきた唯一の宮殿です。街のシンボルともいえる二本の白い円錐形の煙突は、王室の大厨房の煙突として使われ、遠くからもその独特なシルエットが目を引きます。この巨大な厨房では、かつて王や貴族たちのために多くの豪華な料理が作られ、宮殿の象徴として今日まで語り継がれています。

宮殿の内部には、訪れる人々を魅了する数々の豪華な部屋があります。

・白鳥の間(Sala dos Cisnes)

天井に描かれた白鳥の美しい絵が印象的な広間です。白鳥は優雅さと純潔の象徴であり、訪れる人々を優美な世界へと誘います。

・紋章の間(Sala dos Brasões)

ポルトガル貴族の家紋がびっしりと装飾された壮麗な空間です。この部屋は権威と繁栄を象徴しており、当時の王室社会の誇りが感じられます。

さらに、宮殿内にはムーア文化の影響を受けた美しいアズレージョ(装飾タイル)が数多く残されています。青と白を基調とした繊細なタイルは、イスラム芸術の面影を色濃く残し、訪れる人々に大航海時代の栄華と多文化の交わりを感じさせます。

シントラ宮殿の歴史は非常に古く、正確な創建時期は明らかになっていませんが、10世紀または11世紀、シントラがムーア人の支配下にあった時代に最初の建物が築かれたとされています。中世末期には王妃たちの領地の中心として栄え、王たちの夏の避暑地としても愛されました。シントラの涼しい気候と豊かな自然環境は、疫病が首都で流行した際の避難先としても理想的であり、王室にとって欠かせない場所でした。

何世紀にもわたり増改築を繰り返しながら、シントラ宮殿は王族たちの生活やポルトガル史の数々の出来事を見届けてきました。その美しい空間を歩けば、まるで時を超える旅に出かけたかのように、当時の人々の暮らしや精神に触れることができます。歴史、芸術、自然が融合するシントラ宮殿は、訪れる人に忘れがたい感動と特別な体験を与えてくれる場所です。

レガレイラ宮殿

ポルトガル・シントラ「レガレイラ宮殿」

ポルトガルのシントラにあるレガレイラ宮殿(Palácio da Regaleira)は、まるでおとぎ話の中に迷い込んだような幻想的な空間が味わえます。ユネスコ世界遺産「シントラの文化的景観」の一部として、世界中から注目を集めるこの宮殿と庭園は、歴史・建築・神秘が見事に融合した唯一無二のスポットです。

宮殿の歴史

この宮殿は、1904年から1910年にかけて建設されました。建てたのは、ブラジルで莫大な富を築いた大富豪、アントニオ・カルヴァーリョ・モンテイロ。そして設計を手がけたのは、イタリア人建築家ルイジ・マニーニ。ゴシック、ルネサンス、マヌエル様式が織り交ぜられた建物は、外観だけでも圧倒される美しさです。

異世界のような庭園

レガレイラ宮殿の最大の魅力は、何といってもその広大な庭園にあります。まるで異世界に入り込んだかのような体験ができる、神秘的なスポットが点在しています。

•イニシエーションの井戸(Poço Iniciático)

庭園で最も有名なのがこの井戸。地下深くへと続くらせん階段は、フリーメイソンや錬金術の儀式に使われたともいわれています。井戸の底からは地下通路が庭園全体へとつながり、まさに「見えない世界」への入口のよう。

•地下通路と洞窟

庭園内には、隠し通路や薄暗い洞窟が点在。地図なしで探検すると、ちょっとした冒険気分が味わえます。壁には神秘的なシンボルが刻まれ、訪れる人々を非日常へと導きます。

•神秘的な考えと象徴の宝庫

この宮殿には、不思議な秘密のグループや伝説のお話がたくさん取り入れられています。例えば、「フリーメイソン」という秘密の集まりや、「錬金術」、「テンプル騎士団(昔の勇者のグループ)」などの話です。庭や建物の形や場所には、目に見えない不思議な世界を表す意味が込められています。宮殿を作ったモンテイロが、自分の心や考えを深く知ろうとして作った特別な場所なのです。

なぜ世界中の人々を魅了するのか?

レガレイラ宮殿は、写真好きの人々の聖地でもあります。井戸や塔、緑に包まれたトンネル、美しい装飾が施された宮殿は、まさにリアルなファンタジー。インスタグラムをはじめ、SNSでシェアしたくなる景色が盛りだくさんです。

見学情報

開館時間:1月〜3月 AM10:00~PM6:30    4月〜9月 AM10:00~PM7:30 10月〜12月 AM10:00~PM6:30

所要時間:約1.5〜2時間がおすすめ

入場料:約10ユーロ(学生やシニア向けの割引あり)

アクセス:リスボンから電車で約40分(シントラ駅下車)、その後バスまたは徒歩

公式サイト:https://www.regaleira.pt/en/quinta-da-regaleira

お土産情報

シントラで買いたいお菓子土産2選

○トラヴセイロ

シントラ名物のアーモンドクリーム入りパイ。外はサクッと、中はとろりと甘く、できたてを味わうのもおすすめ。「ピリキータ」という老舗カフェが本場の味で有名です。

○ケイジャーダ

チーズ、卵、シナモンを使った焼き菓子で、素朴ながら奥深い味わい。小さめで個包装されていることが多く、ばらまき用のお土産にもぴったり。

お菓子と一緒に買いたい雑貨のお土産2選

○ アズレージョ柄の雑貨

アズレージョはポルトガルタイル

マグネット、コースター、小皿など、伝統的なポルトガルタイル模様をあしらったアイテムが豊富。見た目もかわいく、実用性もあるのでおしゃれなプチギフトにおすすめです。

○ペーナ宮殿モチーフのグッズ

ポストカードやノート、トートバッグなど、カラフルでユニークな宮殿のデザインを活かした雑貨が人気です。旅の記念として自分用にもおすすめです。

どんな服装で行くべき?

シントラに行くなら春がおすすめ!

ポルトガル・リスボンの西に位置するシントラは、季節によって印象が大きく変わりますが、なかでもおすすめなのが春(3月〜5月)です。

春のシントラは、花や緑が美しく、観光客も夏ほど多くありません。日中は過ごしやすい陽気で、散策や写真撮影にもぴったりです。

服装は重ね着できるスタイルがおすすめ!

春のシントラの気温は、日中で約17〜22℃、朝晩は9〜13℃程度と、日本の3月後半〜4月初めくらいの感覚に近いです。

おすすめコーデ一覧

  • 薄手のニットや長袖シャツ
  • 軽めのジャケットやカーディガン(脱ぎ着できるものが便利)
  • 履き慣れたスニーカーや歩きやすい靴
  • 日差し対策に帽子やサングラス
  • 念のために折りたたみ傘や薄手のレインコート

坂道や石畳も多いため、歩きやすい服装と靴がとても大切です。快適に観光を楽しむためにも、「気温の変化に対応できる」「たくさん歩ける」ことを意識した服選びがポイントです。

シントラでしか味わえない“特別な旅”をあなたに

シントラは、ただの観光地ではありません。中世の城、幻想的な庭園、神秘に満ちた井戸、そして大西洋を望む丘の上の宮殿。どこを歩いても、物語の中に迷い込んだかのような時間が流れています。

本サイトでは、ペーナ宮殿やレガレイラ宮殿をはじめとした人気スポットの見どころ、現地で役立つ旅の情報、美術館や博物館などの文化的な体験までを丁寧にまとめてご紹介しました。アクセスのコツや所要時間、注意点なども掲載しているので、初めて訪れる方でも安心して旅の計画を立てていただけます。

シントラは、観光だけでなく、心を静かに整える時間や、日常から離れて自分を見つめ直すきっかけをくれる場所でもあります。ゆっくりとしたペースで、ひとつひとつの風景や出会いを味わってみてください。写真では伝わらない空気感、石畳の感触、木々を抜ける風の音…。そのすべてが、きっとあなたの心に残る旅の記憶になるでしょう。

このページが、あなたのシントラ旅行のきっかけになれば幸いです。そして、旅の後には、また誰かに伝えたくなるような素敵な体験を、どうぞ現地で見つけてください。

ガイドブックには載りきらない、けれど確かにそこにある価値を、あなた自身の目で確かめてみてください。

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